タマ社長。天ぷら揚げるってよ。――真夏の夜のキッチン革命
2025.7.17
真夏の夜に揚がった奇跡のラインナップがこちらです。
中学生の息子が、風呂上がりに一言。
「なぁ、今夜、天ぷら食いたい。」
その一言が、この家のキッチンに、ささやかだけど確かな“熱”をもたらした。
妻「……え?この真夏に天ぷら? 普通の料理ですら毎日、熱中症寸前なんやけど」
赤ちゃん「わし、しらん。どうせまだ天ぷら食べられへんし」
そして次の瞬間――
妻と息子から、突き刺さるような視線。
その視線の先には、
リビングの片隅で、心なしかしょんぼりとブログを執筆していたタマ社長の姿があった。
タマ「……え?俺? まぢ?」
タマ「……妻よ。せめて下ごしらえは頼むぞ。揚げるのは……やるから。。。」
中坊の息子、ニコニコしながら大根とすりおろし器を持ち出し、
「大根おろしは任せろ!」
さすが体力有り余っとるよなー。
妻は無言で冷蔵庫を開けて、鶏肉の切れ端を一切れのロスもなくさばき始めた。さすがプロ級の包丁さばき。
……なのだが、この人、何せ“データの人”。
妻「ねぇ!レンコンってあく抜きしないといけないの?」
息子(スマホ片手)「塩ぶっかけたら水分抜けるからあく抜きになるらしいよ。」
タマ(目の前のPCでこっそり検索)
「レンコンはあく抜きしなくていいらしいよ。」
家庭の味も、検索から始まる時代。
そして私は、冷蔵庫を開けて……ひみつ道具を取り出す。
そう、タマ社長のひみつ道具『コツのいらないてんぷら粉』である。
「私はイオンで買ってますけどね。Amazonでも売ってるよ。」
▶ コツのいらないてんぷら粉(Amazon で見る)
そして私はここで、言うわけです。
「揚がり具合?んなもん食わないと分からん。」
タマ社長の「ちゃんとしたコツ講座」
- ①:いくらコツがいらないと書いていても「コツのいらないてんぷら粉」の袋に記載されている水の分量は絶対に守ろう。水が多すぎても少なすぎても必ず失敗する。
- ②:油の温度?「考えるな。感じろ。」(ブルース・リー風)最初、水で溶いたてんぷら粉を鍋に一滴垂らして「ジュッ!」と揚がり始めたら十分に油は熱せられている。温度が上がり過ぎているとすぐ焦げる。温度が足りないなら良い音はしない。それだけ。(火力調整はマメにやった方がいいよ。)
- ③:天かす(揚げカス)はこまめに掬い取ろう。天ぷらが焦げた味になったり、イマイチの理由はほぼこいつが原因。
ちなみに── 「毎回お玉でちまちますくってるの、めんどい…」って方は、
こんなのも持ってると便利だよ。
天かすすくい器(Amazonで見る)
たったこれだけ、難しくないだろ?
そして――出来上がったのがコレ!
れんこん、さつまいも、ししとう、大葉、ウインナー、鶏肉、いか。
すべてのネタが、それぞれの持ち味を発揮しながら、
タマ社長の手で、こんがりと揚げられていった。
妻:「……想像より、全然うまそうじゃん」
息子:「ってかこれ普通に店出せるやつやん」
赤ちゃん(離乳食頬張りながら)「わしも早く天ぷら食えるようになりたい・・・」
家庭の天ぷらに100点はいらない。
「またやって」って言われたら、それが満点。
次はいつになるか分からない。
でも、また気が向いたら――揚げようかな。
何?「水の分量守りたくても、そもそも今粉何グラム入れたか分からない。」だと?
調理用計り位は持っておこうね。
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