ラッスン〇レライ!
2025.7.7
この話は実は「3部作」の最終章です。
第1話はこちら:
『現場ゼロからのスタート──“評価されない時代”を超えて』
第2話はこちら:
『“指名”という信頼──案件のない時代に、どう動いたか』
「昔は良かった」──最近よう聞きます。案件も山ほどあって、働きさえすれば稼げた時代やったと。
……ちょとまてちょとまて、お兄さん!
今がしんどいのは、よう分かる。けどな、「昔は楽やった」なんて言葉、本気で現場に立ってた人間なら──たぶん、よう言わんと思うで。
■「案件」なんてもらってへん。作ってたんや。
俺がこの業界に足を踏み入れたんは、まだ関西ローカルの量販店やった頃。
今みたいに全国展開もしてへんし、地域密着型の店舗やった。俺がいたんは、その物流子会社から仕事をもらう個人親方の下や。
その時点で確かに「PCサポート専従班」として動いてたんやけど、班が立ち上がったばっかりで、現場の店舗にはそんな認識がまったく無かった。
「ただの配送屋の、ちょっとパソコンに詳しい人」──その程度の見られ方や。
少ないながらも、お客さんから「設置もお願いできますか?」という依頼は確かにあった。けど、店舗側はそれをきちんと業務として認識してなかった。
せやから現場では、設定しても「勝手にやった」扱いやし、報告しても「いらん」言われるし、クレーム処理しても誰も気づかん──そんな空気やった。
返ってくる言葉は「おたく誰?配送業者からの報告なんていらん」──そんなんばっかりやった。
■スタート地点は、たった3店舗。信頼してくれたのは2人だけ。
当時通ってた店舗はたったの3つ。その中で、真剣に向き合ってくれたのは、わずか2人の店長だけや。
でもな、それで十分やった。
なぜか?店長もスタッフも数年で異動する。全国規模の会社やったら、なおさらや。
たった2人の店長の信頼が、時間をかけて社内で広がっていった。クレームが出なければ、「あの人ええで」「丁寧らしいで」って噂が、社内で勝手に回るんや。
それが信用や。
■今ビビってる暇があるか?
あの頃、若手を大量に入れて、社内の空気が濁った。
「仕事が奪われる」「評価されない」──そんな妬みが渦巻いて、
「誰かが美味しい案件を独占してる」って、根も葉もない話が広まった。
みんな、それがトラウマになってんやろ。
そして今、また人を増やそうとした時に──「取り分が減るんちゃうか」と思ってないか?
配送センターから「そんなに人入れても仕事ないよ?」て言われたって?
……そりゃ、有るわけないよな。
来る仕事をただ捌いてるだけの、大手企業のサラリーマン社員に頼ってる限りは。
でもな、それはつまり「誰かから与えられなければ何もできない」という、ひよっこの理屈や。
お前らの敵は「根拠のないの風評」なんかじゃない。
お前らの敵は、昔の俺が相手にしてた
「お宅誰?配送業者の分際で邪魔するな。」
と言われたような、もっと冷たい、もっと巨大な“無関心の壁”や。
■俺たちが求めたのは、「スケール」だけ。
俺たちが元請けさんに求めているのは、ただ一つ──スケールメリット。
つまり、大きな看板の下で仕事をさせてもらうという「事実」だけや。
余計な幻想も期待も持ってへん。
「公平配車」?好きにして下さい。
「CS」?そんなもん言われなくてもやります。
「癒着」?調べたかったら勝手に調べろ。
「せっかく店舗へ行っても、またインチキ業者に案件掠め取られる」?
取り切れない位の案件作って、逆に恵んでやればええがな!
「もう取れません。」って相手が音を上げる位にな。
本当に相手が「インチキ」なのなら、これで相手は勝手に潰れる。
腕の無い奴が幾ら現場であがいても、信用もされないし、そのうち勝手に嫌われてくれる。
もし、そうならなかったら「相手も凄腕」と認める。ただそれだけ。
それで元請さんの評価が上がれば、俺達の仕事、無くなるかい?
違うよな?
俺たちは最初から、そんなもん何も期待してない。
信頼があれば、案件は勝手に流れ込んでくる。
それを積み上げてきたのが君たちだろ?
さあ、Z計画を始めよう。
敵は“今の市場”じゃない。
“自分を信じない、逃げ腰の自分”や。
……ラッ〇ンゴレライ。ちゃうわ。
ほんまの敵は、そこや。
※追伸(まじめに)※
本日、新規の法人対応事業者様と商談をさせて頂きました。
(実は担当の方は以前から懇意にして頂いている方です。)
良い商談になりましたので、関係の方々へは近日中にご報告させて頂きます。